近畿地方3か月予報が発表されたのち、近畿地方1か月予報が発表されました。
この二つのファイルをご覧いただくと、高い確率で2月~4月までは平年より気温が高くなることが予想されます。
気象庁のデータから、舞鶴市の1月の気温を調べてみました。
平均気温は4.2℃、およそ平年の2月下旬と同じぐらいです。
(平年値は3.48℃、昨年は2.96℃)
積算温度(毎日の平均気温の和)は130.3℃で平年値は108℃です。
(昨年は91.8℃)
寒いようですが、数値にすると気温が高いことがお分かりいただけると思います。そして、さらに今後気温が上がると予想されます。
では、どのようなことに気を付けなければいけないのでしょうか?
桜の開花時期は冬場の積算温度で決まります。もしかしたら、卒業式シーズンに桜が咲くかもしれません。
野菜では、特に葉物が潤沢に栽培されるために単価安となってしまう可能性があります。春野菜は前半に出荷が進むので、前半は価格が安く、後半は品薄のためにかなりの高値になります。
お茶も萌芽(芽吹き)が早いので、それに伴った肥培管理をしなければいけません。
一番懸念されるのは遅霜です。生育が早く芽吹いてから霜に遭うと大きなダメージになります。山椒や梅などは特に心配です。
どのような対策を講じればよいのでしょうか。
例として、果菜類の植え付けを早目にしましょう。霜の対策が必要ですが、昨年のように4月にきつい霜が降りるとは考えにくいので、早く植えて収量を上げることは可能かと思われます。早々に圃場準備をして、定植を急ぎましょう。
暑くなっても、季節感のある野菜はその時々の料理には欠かせないものです。おそらくエンドウは品薄になるので、今からエンドウを育苗し、白マルチをして育てるとよいかも。エンドウや花菜などは上手に栽培すると面白そうです。
農業は天候に大きく左右されます。気象庁から予報が出ているので、情報を素早く察知し、的確な管理ができるとよいですね。