5月29日(火)、JAと普及センターは管内の小麦栽培地を巡回しました。
福知山では、よく出来ているところでは穂数も穂長も良くかなりの収量が期待できそうです。
綾部でも昨年より増収が見込まれそうです。
品質を上げることに目的に、今年から実肥(みごえ)をしています。
皆さんは小麦にパン用や麺用があることをご存知でしょうか?小麦粉に強力粉と薄力粉があるように、品種によって用途が異なります。
日本では、麺用小麦・パン用小麦のほか、最近はラーメン用の小麦やパスタ用の小麦なんかも出ています。
管内で昨年まで作られていた品種は「農林61号」というもので、古くから作られている小麦です。
今年から京都府の小麦はすべて「せときらら」と言う品種に変わりました。
元々農林61号は麺用の品種で、特にうどんに使われますが、京都府で生産されるほとんどの小麦は小学校の学校給食のパンに使われていました。少し前に「ニシノカオリ」というパン用の品種が推奨されることもありましたが、収量が低く生産される農家は少ないのが現状でした。
京都府で作られる小麦はほとんどパンに使われているのですが、実際は全てのパンを作るのには足りず、他府県産の小麦を使ってパンが出来ています。
そこで、パンに向いている品種で、府内の小麦の生産量を上げるために、新しい品種の「せときらら」が生産が始まりました。
「せときらら」は「農林61号」に比べ増収が見込まれ、さらに収穫期が4日ほど早いのが特徴です。