29名の希望者が参加されました。
来年度から9期生がスタートします。今日の説明会ではまだわからない「野菜の学校」に、不安と期待とがあるようです。毎年、入学説明会は硬めで、順を追って徐々に打ち解けて、よいお知り合い、仲間になられています。
「京の輝き」とは京都府が久しぶりの品種登録をしたお酒の掛け米用の品種です。日本晴れのような中生品種で、粒が大きいのが特徴です。
掛け米は主食用米ではなく、加工用米として分類されます。つまり、転作になる米作りです。加工用米としての転作の制度は、基準収量の出荷を必ずしなければいけないのが取り決めで、約17袋/10aの契約が必要となります。水害や獣害などいろいろな理由があっても出荷が必要となります。また、規格外米も対象外になるので、それなりに管理をしなければいけません。国の制度なのですが、JAの制度と勘違いされているようでいろいろなご意見を頂きました。
京都府として酒造組合の要望される京の輝きの増反に取り組まれ、JA京都にのくにでも60haの作付を目標とし生産拡大をしています。
今年で5年目を迎えた良食味米研究会。その総仕上げとしての研修大会を行いました。
昨日発表になった、コメの食味ランキング。残念ながら、今年もAで4年連続のAとなりました。
しかし、26年は日照不足の影響で乳白米の増加、粒張りの悪さから平年より悪くなってA’にならないか心配する中、何とかAでとどまってくれたとほっとしています。
年々、気温が上がる中で米作りは難しくなっています。その改善策としては、無効分げつを出来るだけ減らすことが最も有効と考えています。基本的なことに戻りますが、とても重要なことです。
目標とする分げつ数は300本/1㎡、坪で言えば990本になります。およそ1000本/坪ですね。
つまり、60株でしたら約17本/株の茎数で止めて、穂数を17本に制限します。中干し開始は13本ぐらいです。ちなみに55株で約18本/株、50株で約20本/株となります。
収量がかなり落ちるのでは?と思われがちですが、
300本/㎡×80モミ/穂×80%(登熟)×22.5g(千粒重)=540kg/10a(9俵、3石6斗、18袋)
と、なります。これは理想値となるのですが、茎数が少なくなると穂長は長くなりモミ数が増えるので収量的に影響は少ないでしょう。野菜や果樹でも大きくて良いものを取りたいときには選定したりして生育を制限しますよね。それと同じ考え方です。一つ一つのモミにでんぷんをしっかり回して、厚みのある大きい米が取れますし、大きな米を作ることで食味に影響するタンパクも低下させることが出来ます。
また、お米のおいしさとして、味だけでなく、香、硬さ、粘りなどいろいろな要素があり、総合的においしさが決まります。おいしいお米を作るには肥料だけでなく、ミネラル分は十分必要ですので、今年から発売されたBMとれ太郎を使ってください。きっとおいしいお米が取れます。