営農・担い手支援係の投稿

台風24号対策について

台風24号が接近しています。普及センターより「台風24号の接近による技術情報」が出ていますので、ご確認ください。

台風24号対策

また、これまでの台風でハウスビニールの破れなど被害が残っているところも散見されます。

台風(特に暴風)からハウスを守るためには、

1、風が入らない状態を保つ

2、内面から曲がらないように強化する

の2点が大きな対策となります。

今から出来る対策としては、

ハウスの破れなどの補修、バンドが緩んでいないかの確認、ドア部が開かないような工夫などが必要となります。特に昨年の台風ではドア下部のレールが固定してなかったので全壊被害も出ています。

また、妻面の補強としてドアの上の部分から地面にかけて斜めに筋交を入れることで補強できます。

万全の対策を取っていただき、台風を無事に乗り切りましょう

 

 

小豆の技術情報について(普及センターより)

小豆の栽培技術情報が発行されましたので下記のファイルをダウンロードください。

技術情報第4号 (1)

長引く秋雨の影響で、根が弱っています。滞水しているところは湿害が出てきて葉が黄色くなっているところもあります。排水対策を講じましょう。

また、根が弱り花落ちしている小豆も散見されますので、「ハイケルプ」の葉面散布をして、莢付のよい小豆を栽培しましょう。

 

病害虫発生予察注意報第2・3号

京都府病害虫防除所より注意報が出ています

H30注意報第2号(斑点米カメムシ類) (1)

H30注意報第3号(シロイチモジヨトウ)_2018.08.01 (1)

第2号は「水稲」で「斑点米カメムシ」です。

中丹では畦畔のすくい取りの結果、平年よりやや多く発生しています。出穂期に畦畔の草刈りをするとカメムシ類を水田に追い込み、かえって逆効果になるので、これからの時期は薬剤散布を行いましょう。

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(斑点米の代表的なカメムシ)

 

第3号は「ネギ」「シロイチモンジヨトウ」です。

近年は姿を見ない害虫でしたが、昨年秋から大発生しいる害虫です。特に老齢幼虫になると薬剤が効きにくいので発見次第早期に防除しましょう。

穂揃期に入りました

概ね米作り情報の予定通りの出穂となりました。現在、穂揃期から傾穂期の水稲が見られます。

さて、稲の出穂にまつわる用語がいくつかあります。

出穂(しゅすい)・・・穂が出た様子。

出穂期(しゅっすいき)・・・田んぼ全体の40~50%出穂した時

穂揃期(ほぞろいき)・・・田んぼ全体の80~90%出穂した時

傾穂期(けいすいき)・・・穂揃期の約1週間後。傾きかけた時

これらの時期は大量の水が必要となるので、水を切らさないように管理してください。水がないと減収します。

稲は出穂が基準で、出穂○○日前などで生育や穂肥の判断をします。特にコシヒカリでは倒伏しやすいので出穂18日前が前期穂肥として、それまでは肥料を効かす一番下の節間が伸びて倒伏しやすくなります。

穂揃期から約35日後が刈取りの適期です。8月下旬~9月上旬には稲刈りが出来るので、コンバインの整備はもちろん、最後の水管理をしましょう。

 

台風12号接近による対策について(普及センターより)

        平成30年 7月26日
京都府中丹東農業改良普及センター
京都府中丹西農業改良普及センター

台風12号接近に伴う技術対策

 現在強い台風12号が伊豆諸島沖にあって北上しています。台風が通過する場合は、暴風や大雨が予想されます。今後の台風情報に十分注意し、対応していただきますようお願いします。
また、7月豪雨の影響により地盤が緩んでいる等が考えられるため、十分に気をつけた上で対応をしてください。

1 水 稲
○通過前(中生、晩生を含め共通対策)
① 風による稲体の動揺を少なくするため、また風による水分収奪を補うため可能であれば深水管理とします。特に、極早生品種、早生品種は励行しましょう。
② 稲が水没しないよう予め取・排水口を調節しましょう。
③ 畦草の除草で生じたゴミ等は、予め取り除いておきましょう。
○通過後
① 根の老化を防ぐため、新しい水と入れ換えた後、間断灌水(土壌中への酸素補給)により生育の回復を早めます。
② 白葉枯病、ウンカ類等病害虫が多発することがあるので、発生状況を確認し、防除を徹底します。
③ 冠水した場合は、葉を水面に出させるため、排水路の浮遊物や泥を除去し速やかに排水させます。

2 豆類(枝豆、小豆等)
○通過前
・ ほ場が冠水しないよう、入水口を止め、排水路は再整備する。
・ 枝豆1条植で若莢が着生したほ場では、泥はね防止のため「合わせマルチ」を敷設する。
・ 土寄せ適期で、かつ土が適度に乾燥しているほ場では、土寄せを行って株の揺れを防ぐ。
○通過後
・ ほ場周辺の明きょを再整備し速やかに排水させる。冠水が1日(24時間)以上滞ると予想されるほ場では、ポンプで強制的にほ場外へ排水する。
・ 風雨によってバクテリアや菌類が傷口から侵入し病害の発生が予想されるので、付着した泥を洗い流すように、高めの水圧で登録殺菌剤を散布する。特にエダマメは、莢の毛で泥が落ちにくいため、乾くまでに汚れを落とす。
・ 土が乾いた後地表が固まっていたら、条間や畝全体を軽く中耕し通気を良くする。

4 野 菜・花 き
○通過前
① ハウス栽培では、ハウス内に風が吹き込まないように、被覆資材破損部を補修テープ等で塞ぎ、しっかり閉めきります。
資材固定金具やハウスバンドが緩んでいないか点検して、フィルムの種類が農ビの場合はしっかりと、農ポリの場合は風でばたつかない程度に締め直します。また、サイドは風であおられないよう固定します。
ハウスの扉が揺すられて開かないように引き戸の取っ手を固定します。
ハウス内が冠水しないように、ハウス周辺の排水路を整備します。
強風で飛来物がフィルムを破損しないように、ハウス周辺の物は片づけます。
② 露地栽培では、支柱やフラワーネットを点検して補強ししっかり固定します。直播きでまだ生育初期のものは、べたがけ資材等で茎葉を押さえます。その際、べたがけ資材が風にあおられないようにしっかり固定します。また、ほ場が冠水しないよう、排水路を整備します。収穫可能なものは早めに収穫しておきます。
○通過後
① ハウス栽培ではサイドを上げて換気を行い湿度を下げます。露地栽培では速やかに排水させます。
② 作物が傷んだ場合は、草勢回復のため液肥(500倍)を施用します。
③ 風雨による傷からバクテリアや菌類が侵入し、病害の発生が予想されるので、適用のある殺菌剤を散布します。
④ は種直後で発芽不良の箇所は直ちにまき直します。

5 果 樹
○通過前
① 果樹棚は、周囲線の留め金、アンカーからの控え線、吊り線を点検し、切れないように補強しておきます。また、棚の揺れ止め補強を行っておきます。
ハウス(雨よけ含む)では、被覆が破れないように、押さえバンドで補強します。
② 棚利用の果樹では、主枝や側枝等太い枝の誘引をしっかりして、枝折れや幼果の落下を防ぎます(傷果防止)。
③ 徒長枝等は、予め剪定して風通しを良くしておきます。
④ 雨水が停滞することのないように、明きょの排水がスムーズにできるようにしておきます。水田転作畑では周囲からの水の流入を防ぐ対策を行います。

○通過後
① ブドウではべと病の発生が予想されるので、適用農薬を散布します。
② 浸水した場合は、速やかに排水させます。
③ 落葉や枝折れが多い場合、被害程度に応じ着果数を制限して樹勢を回復させます。また、枝折れの部分は切り直し、病原菌の侵入を防ぐための防除措置を行い、除去した枝は園外に持ち出します。
④ 倒伏樹はなるべく早く起こし、土盛、支柱で固定する。葉がしおれるようなら適宜枝を切りつめます。

6 茶
○通過前
① 新植、幼木園は、風害を受けやすいので、株元に土寄せします。特に、風当たりの強い茶園では、竹ざお・杭等に茶樹を結束します。
② 傾斜地茶園では、浸食防止のため土壌表面のマルチや周辺排水溝の整備を行います。
また、新しく造成した茶園では、土壌浸食の恐れがあるので、排水路を整備します。
③ 被覆茶園では、化学繊維等の資材を支柱等へ結束します。または、由良川沿いで氾濫の可能性がある茶園では、泥水による汚損を防止するため撤収します。
④ 挿し木床は、ビニール等被覆資材の補強を行います。
○通過後
① 浸水・冠水した場合は、速やかに排水し、漂着物を除去します。
葉層内部の古葉に付着した泥は、軍手等の手袋をし、両腕を株の中に突っ込んで株をゆす揺り、株内に落とします。この時、かなりの土ぼこりが立つので、マスク、メガネ(ゴーグル)は必ず着用します。
葉層の上に載った泥は、竹等の棒状のものでつつき落とします。
② 土砂が流入した場合は、片手鍬などを利用してかき出します。
③ 強風で株元がぐらぐらになった幼木園や、表土が流亡している場合は土寄せや土入れを行います。
④ 炭そ病、新梢枯死症防除のため、適用のある農薬を散布します。