酒米の今年の反省を中心に研修会を開催しました。
本年産の五百万石はカメムシの大量発生や刈取り時の長雨の影響で生産は大変でした。品質の高い信頼される産地の形成が本年度の最重要課題だったので、すべての酒米を色彩選別機にかけ、良品質の酒米に仕上げました。
栽培された酒米を生産者で確認し、来年はさらに品質の高い酒米を作ることを研修しました。
酒米は酒蔵との需給バランスが大変重要であり、主食用米と違い過剰な生産となると使い道がなく価格の下落を招きます。酒蔵の要望数量をしっかり満たし、過剰に作付しないことも今後の取り組みには欠かせません。
日本酒の消費は伸びていますが、来年度の要望数量として、祝で微増、五百万石で若干増加となり、今年度栽培された作付面積を基本とした生産計画で進められます。
しかしながら、掛け米として使用される「京の輝き」は大幅な作付拡大が要望されており、京都府として増産を計画しています。「京の輝き」は加工用米として販売されます。粒が大きく、よいお酒が出来るのが特徴です。
また、今年栽培された五百万石で綾部市にある若宮酒造さんでJA京都にのくにとして日本酒の製造を始めています。特別純米酒で、特別栽培米コシヒカリの愛称と同じく「丹の国穂まれ」。
12月中旬頃には約2800本(720ml)の日本酒が出来上がる見込みです。JA京都にのくにの各支店などで販売されます。
にのくに管内で栽培された酒米で、にのくに管内で作られたお酒が出来上がります。お楽しみに。
(イメージ写真)